米疾病対策センター(CDC)は26日、手足の麻痺を招くポリオに似た希少な病気「急性弛緩性脊髄炎(AFM)」の患者が子どもを中心に増加した。今年は31州で感染症例116件が確認され、疑わしい症例170件を調査していることを公表した。AFMは、脊髄を介して神経系が侵され発熱や咳など風邪の症状が現れた後に手足に麻痺が生じる感染症で、有効な治療法や予防法は見つかっていない。2014年にAFMの感染症が確認されて以来、2年毎に主に8月から10月にかけてAFMが発症し、感染症例は4歳以下の子供を中心に年々増加傾向にある。CDCは、感染が確認された31州のうち、コロラド州が最多の15件、続いてテキサス州(14件)、ペンシルベニア州、オハイオ州、ワシントン州、ミネソタ州(各8件)と上位州を初めて公表した。感染が確認されていない州もあり、CDCは特定の州に感染が集中している要因については調査しているとしている。
コメントを残す