海外医療搬送コラム 海外から搬送した後の日本国内での搬送ルートの選定・時間調節について③

日本国内での搬送ルート選定、時間調整について、前々回は各搬送手段についてメリット、デメリットを、前回は救急車を使った搬送をご紹介してきました。
今回は新幹線を使った搬送について実例でご紹介いたします。

例) 新幹線を使った搬送

前回、救急車での搬送の利点を書かせて頂きましたが、陸路の搬送経路の選定として新幹線もあります。新幹線での搬送の利点は、

  • 陸路または中距離の搬送では一番早い
  • 比較的費用が安い
  • 大都市間の移送で便利
  • ダイヤの乱れが少ない

などがあげられます。
今回の患者様の場合は退院及び転院の時間が決められていた事も有り、時間的な制約が大きかった為、上記の利点を持つ新幹線を選択しました。
民間航空機での搬送は、患者様を優先的に乗車させてくれるなどの配慮がありますが、新幹線では一般の方との一緒の乗車となります。到着した列車の清掃が終わり、次の出発までの時間は約5分前後。当センターの搬送スタッフと民間救急車のスタッフとで、車内にある多目的室の簡易ベッドに搬送します。車椅子乗車が可能で容態が安定している患者様であれば、新幹線で移動は簡便といえます。
搬送した患者様は完全な寝たきりの状態で、呼吸器・酸素・点滴・シリンジポンプなど様々な医療機器がつけられており、多少の乗車時の困難は予想されましたが、搬送時間の短縮を優先し新幹線での搬送を選択しました。
5分間の中で迅速に移乗方法を打ち合わせし、バイタルサインを確認しながらストレッチャーから簡易ベッドへ。全ての医療機器の回路が正常につながれ、作動していることを確認、移乗終了とともに発車のベルが鳴りました。急いで救急車のスタッフの方がストレッチャーを移動させながら下車。お礼をする時間もありませんでした。新幹線での搬送は特に限られた時間・人数・スペースで行わなければならず、スタッフ間の連携が求められます。

[医療搬送]中国から大阪へ新幹線を使った医療搬送1

ストレッチャーに乗せた患者様を素早く乗車させる為、乗車口付近で待機します

[医療搬送]中国から大阪へ新幹線を使った医療搬送2

医療機器のついた患者様を新幹線に乗車させる様子 様々な機器が接続されている為、細心の注意が必要となります

[医療搬送]中国から大阪へ新幹線を使った医療搬送3

ストレッチャーから車内の多目的室簡易ベッドに移動 様々な医療機器が正常に作動しているかチェックを行います

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