海外医療情報センター

麻疹(はしか)の発生

3月29日付けの神戸新聞によりますと、兵庫県明石市に在住の20代男性が麻疹(はしか)に感染したと兵庫県が発表しました。

男性は3月8日までの1週間インドネシアのバリ島に滞在した際に感染したと見られています。

 

また、外務省海外安全ホームページによるとギニア保健省が、同国コナクリ市内5区及び15件に対し麻疹の流行を宣言した為、注意喚起を行っています。

 

麻疹にかかったことがない方が該当地域に渡航する際は、予め麻疹の予防接種を2回受けていない場合、または接種既往が不明の場合は、予防接種を受けることを外務省は推奨しています。

 

麻疹は感染者の気道分泌物(鼻、咽頭、口腔からの飛沫、飛沫核)による空気感染、飛沫感染などにより感染し、38度前後の発熱、咳、鼻汁、結末充血、目脂、発疹などの症状が現れるまでに10から12日の潜伏期間があります。麻疹の症状がでたり疑わしければ、事前に医療機関に連絡した後に受診するようにしてください。

 

参考資料

感染症広域情報:海外における麻しん(はしか)の発症に備えた注意
http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#widearea
厚生労働省「麻しん(はしか)に関するQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
国立感染症研究所
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html

 

神戸新聞

https://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201703/0010047191.shtml

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鳥インフルエンザA(H7N9)への対応について

中国、香港及びマカオにおける鳥インフルエンザのヒト感染に関して

3月16日現在、中国、香港、及びマカオにおいて、
鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染が急増しています。
特に中国において、2017年2月の感染報告数は160件、うち死亡者は61名に達しています。
つきまして、今後中国、香港、及びマカオに渡航予定の方、または既に滞在している方は
在中国日本大使館及び各総領事館のホームページを参考に感染予防に努めてください。

参考情報

外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C051.html
内閣官房(新型インフルエンザ等対策)
http://www.cas.go.jp/jp/influenza/about_h7n9.html
鳥インフルエンザ(H7N9)について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/…/kekkaku-kansens…/infulenza/h7n9.html
中国国家衛生計画生育委員会
http://www.nhfpc.gov.cn
香港衛生署衛生防護センター
http://www.chp.gov.hk/en/guideline1_year/29/134/332.html
マカオ特別行政区政府衛生局
http://www.ssm.gov.mo/portal/
WHO:Avian influenza A(H7N9) virus
http://www.who.int/…/human_animal_interf…/influenza_h7n9/en/

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鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例

鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染症例発生(家禽との直接接触には御注意ください。)
2016年12月16日外務省海外安全ホームページにて、マカオ内の卸売り市場で、
中国本土から輸入された家きんを通して人への鳥インフルエンザウィルスの感染が確認されました。
中国本土、香港、マカオに渡航予定の方又は既に渡航されている方は
在中国日本大使館または領事館のホームページより情報を入手し、感染に注意してください。

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デング熱の流行

2017年1月22日、外務省よりアジア・大洋州におけるデング熱の注意を促す記事が発表されました。デング熱は蚊が感染媒体である為、虫除け剤の使用や肌の露出の少ない服装が推奨されています。
海外で発熱などの症状が出た場合、早期に医療機関での受診が必要です。

外務省によって掲載された対象国は以下の通りです。
インド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ、中国(浙江省、広東省、福建省、広西壮族自治区、雲南省)、香港、台湾、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、東ティモール、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モルディブ、ラオス、豪州(クインズランド州)、キリバス、クック諸島、サモア、ソロモン、ツバル、トンガ、ナウル、パプアニューギニア、バヌアツ、パラオ、フィジー、マーシャル、ミクロネシア、北マリアナ諸島(米領)、ハワイ(米領)、ニューカレドニア(仏領)、タヒチ(仏領ポリネシア)

詳細は厚生労働省検疫所のHPを参照して下さい。
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01231150.html

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タイ航空機ビジネスクラスにストレッチャーを組み込んだ搬送

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医療用ジェット機による中国への搬送の様子

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鳥インフルエンザ(H7N9)のヒト感染症例

2016年11月21日
外務省海外安全ホームページにて鳥インフルエンザ(H7N9)のヒト感染症例が報告されました。現在、人から人への感染報告はありませんが、中国や香港に渡航する際は注意が必要です。
症状については、多くの患者に発熱や咳、息切れ等の症状に加え、重症の肺炎に発展するケースが見られましたが、詳細は現在も不明です。
感染予防として、こまめに手洗いを行うことや、生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立ち入りを極力避けて下さい。

参照
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2016C310.html

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インフルエンザ

毎年秋から冬にかけてインフルエンザの流行シーズンです。インフルエンザの感染が拡大しないように、政府オンラインの“インフルエンザの感染を防ぐポイント”を参照に、一人一人が「かからない」「うつさない」対策を実践しましょう。

参照
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html

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ジカウィルス感染症(ジカ熱)予防のポイント

ジカウィルス感染症(ジカ熱)予防のポイント
2015年5月以降、中南米を中心にジカ熱が広がっており、アジア圏でも感染が確認されています。感染した場合でも症状が現れるのは2割程度で、ほとんどの場合は軽症ですみます。
しかし、稀にギランバレー症候群や妊婦が感染することによって、生まれてくる子供が小頭症などの障害を持つ可能性があることがわかっています。
9月28日、政府広報オンラインにて「ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント」が掲載されましたので、ジカ熱発症の関連地域に渡航予定の方は下記のHPを参照して、引き続き注意して下さい。

政府広報オンライン:ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/2.html

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ジカ熱対策

ジカ熱に有効な虫よけスプレーをご紹介します
銘柄名 製造者/販売者 内容量(ml) 参考価格(税込み) 有効成分
サラテクト 無香料 アース製薬 100 512円 ディート2g
200 555円 ディート4g
400 1058円 ディート8g
サラテクト クール   100 478円 ディート2g
200 588円 ディート4g
400 867円 ディート8g
サラテクト マダニ・トコジラミ用   200 676円 ディート4g
医薬品サラテクトFA   200 648円 ディート7.2g
サラテクト ウォーターミスト   200 528円 ディート12g
サラテクト フレッシュミスト   60 448円 ディート3.6g
サラテクト マイルドタッチ(ぬるタイプ)   50 439円 ディート3.0g
サラテクト クリアジェル   40 410円 ディート2g
服の上からサラテクト   200 662円 ディート4g
400 989円 ディート8g

プレシャワーPRO ミストタイプ 大日本除虫菊 200 649円 ディート
プレシャワーPRO ジェルポンプ   200 709円 ディート
プレシャワー ホームサイズ ローズの香り   160 668円 ディート
プレシャワー アクティブプラス   80 480円 ディート
プレシャワー マリンの香り   80 456円 ディート
プレシャワー ローズヒップの香り   80 463円 ディート
プレシャワーキッズジェル60g   60 512円 ディート

ムシペールα 池田模範堂 60 842円 ディート12g
ムシペールPS   200 950円 ディート12g
※参考価格はyahoo買い物ナビゲーターより

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クリミア・コンゴ出血熱

9月1日 スペインの保健省より2例のクリミア・コンゴ出血熱の感染報告が発表されました。このケースでは1例目の患者が死亡、2例目は1例目の患者を看護した看護師が感染、病院で治療を行い症状は安定しているとのことです。
クリミア・コンゴ出血熱の感染源はウィルスを保有したマダニやウィルスに感染した動物や人の血液に接触することにより感染します。
現在、特別な治療方法や予防方法はなく、長袖、長ズボンの着用や素足でのサンダル履きを避けることや虫除けを使用しダニにかまれないようにする事が主な予防策になります。
感染の危険地域は西ヨーロッパの他、中国西部、東南アジア、中央アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカです。これ等の地域に行かれる際は十分注意して下さい。その他詳細は以下のサイトをご参照下さい。

外務省海外安全ホームページ:
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp…

厚生労働省検疫局:
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name38.html

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No.200 クリミア・コンゴ出血熱

 9月1日 スペインの保健省より2例のクリミア・コンゴ出血熱の感染報告が発表されました。このケースでは1例目の患者が死亡、2例目は1例目の患者を看護した看護師が感染、病院で治療を行い症状は安定しているとのことです。
 クリミア・コンゴ出血熱の感染源はウィルスを保有したマダニやウィルスに感染した動物や人の血液に接触することにより感染します。
 現在、特別な治療方法や予防方法はなく、長袖、長ズボンの着用や素足でのサンダル履きを避けることや虫除けを使用しダニにかまれないようにする事が主な予防策になります。
 感染の危険地域は西ヨーロッパの他、中国西部、東南アジア、中央アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカです。これ等の地域に行かれる際は十分注意して下さい。その他詳細は以下のサイトをご参照下さい。

外務省海外安全ホームページ:
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?id={%countrycd%}&infocode=2016C238

厚生労働省検疫局:
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name38.html

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NO.201 ジカウィルス感染症(ジカ熱)予防のポイント

 2015年5月以降、中南米を中心にジカ熱が広がっており、アジア圏でも感染が確認されています。感染した場合でも症状が現れるのは2割程度で、ほとんどの場合は軽症ですみます。
 しかし、稀にギランバレー症候群や妊婦が感染することによって、生まれてくる子供が小頭症などの障害を持つ可能性があることがわかっています。
 9月28日、政府広報オンラインにて「ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント」が掲載されましたので、ジカ熱発症の関連地域に渡航予定の方は下記のHPを参照して、引き続き注意して下さい。

政府広報オンライン:ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/2.html

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ジカウィルス感染症について

2016年8月29日現在中南米を中心にジカウィルス感染症の感染が多数報告されています。厚生労働省の報告によると、8月29日の時点で、中南米・カリブ海地域を中心に、オセアニア太平洋諸島、アフリカ、アジア地域、アメリカフロリダ州の一部において感染の報告がされています。
ジカウィルス感染症は、蚊を媒介して感染します。ジカウィルス感染症の初期症状は症状が無いか軽い為、気づきにくい事がありますが、数日後に軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。

ジカウィルス感染症の感染媒体は主に蚊による感染ですが、性行為により感染した症例が報告されています。また、妊娠中にジカウィルス感染症に感染すると胎児に小頭症等の先天性障害を来す事がある為、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り対象地域への渡航は避ける様推奨されています。

ジカウイルス感染症の流行地域(2016年8月29日)
○中南米・カリブ海地域
アンギラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、アルバ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、ボリビア、ボ ネール、ブラジル、ケイマン諸島、コロンビア、プエルトリコ、コスタリカ、キューバ、キュラソー島、ドミニカ国、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバ ドル、仏領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、マルティニーク、メキシコ、ニカラグア、パナマ、 パラグアイ、ペルー、 サバ島、サン・バルテルミー島、セントルシア、セント・マーティン島(仏領サン・マルタン及び蘭領シント・マールテン)、セントビンセント及びグレナディーン諸島、シント・ユースタティウス島、 スリナム、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島、米領バージン諸島、ベネズエラ

○オセアニア太平洋諸島
米領サモア、フィジー、ミクロネシア連邦コスラエ州、マーシャル諸島、ニューカレドニア、パプアニューギニア、サモア、トンガ

○アフリカ
カーボベルデ

○アジア地域
インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム

○北米地域
米国フロリダ州の一部

ジカウィルス感染症の詳細は、以下の各省庁発表の資料をご参照下さい。
厚生労働省:
http://www.mhlw.go.jp/…/06-Seisakujouhou-109…/0000134909.pdf

厚生労働省検疫所:
http://www.forth.go.jp/news/2016/01261317.html

政府広報オンライン:
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/2.html

国立国際医療研究センター国際感染症センター
http://www.mhlw.go.jp/…/06-Seisakujouhou-109…/0000129873.pdf

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No.112 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況

2012年9月以降、中東呼吸器症候群(MERS)の感染者の発生が引き続き報告されています。世界保健機関(WHO)の8月26日付け発表によれば、これまでに累計で1,461人のMERSの確定感染者数が確認されており、このうち関連死亡者数は少なくとも514人であることが報告されています。

5月に韓国で初の輸入症例が確認されて以降、同国での感染の発生・拡大が注目されてきましたが、MERSは、元々は中東地域で発生した感染症で、感染例及び関連死亡例の多くは中東で発生しています。

 また、最近では、サウジアラビアにおける新規感染者の報告数が増加しています。ついては、韓国に渡航・滞在を予定されている方及び既に現地に滞在している方のみならず、中東地域に渡航・滞在される方におかれても、特に、ウイルスの保有宿主とされるラクダへの接触を避けるなど感染予防に努め、十分注意してください。

WHOによれば、中東地域では、2013年以降、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、オマーン、ヨルダン、イエメン、クウェート及びイランでMERS感染例が報告されています。また、WHOは、8月26日付けで、8月18日から21日までの間にサウジアラビアで新規感染者29人(うち死亡者6人)が確認されたことを発表しました。これらの感染例の多くは、リヤド市内の病院で確認されたものです。
中東地域外では、過去半年間にドイツ、韓国、中国、タイ及びフィリピンで、中東訪問歴のある人の発症例(輸入感染症例)が報告されています。

韓国では、5月20日に、バーレーンから帰国した韓国人男性に、同国初のMERSコロナウイルス感染が確認され、その後、同国国内で感染が拡大しました。

韓国保健福祉部によれば、8月27日現在、韓国におけるMERS感染例は累計186人(渡航先の中国で確認された韓国人1人を含む)、うち死亡者数は36人、また、退院者は140人となっています。

7月5日以降、新規感染者は確認されておらず、現在感染者のうち1人が依然として陽性の状態です。また、当該事案に起因する隔離対象者は、同27日、最後の1人が解除となり0人となりました。当該事案とは関係のない中東からの入国者について、8月27日付け発表によれば、疑い患者は0人です。

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No.111 マレーシア―狂犬病

マレーシアの獣医サービス局は、国際獣疫事務局(OIE)に犬の狂犬病の症例を8月25日に報告しています。

狂犬病ウイルスは、はるか北半島マレーシアのでペルリスのカキブキットの町で確認されました。 犬の所有者と犬は、タイとミャンマーとの国境に近い町に住んでいました。

 この症例における感染源は現時点では不明です。 マレーシアでの狂犬病の最終症例報告は1999年でした。

マレーシアは、主に報告された監視データからもまだ狂犬病のリスクがまだ高い渡航先と考えられています。

マレーシアは日本人にも移住先、旅行先としても大変人気な場所です。

現地滞在中はイヌなどの動物に接触しないように注意するとともに、動物に咬まれた場合は直ちにワクチン接種を受け、発病を予防する必要があるので、万が一動物に咬まれた場合にはすぐに医療機関を受診してください。

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No.110 日本(山口)―髄膜菌感染症

外務省 海外安全ホームページに『重要なお知らせ』に発表されています。一読を!

今年7月28日~8月8日に山口県山口市で第23回世界スカウトジャンボリーが開催されました。

 この大会の参加者を中心に、英国人4名、スゥエーデン人4名が帰国後、髄膜炎菌感染症に罹患していることがヨーロッパのCDCにて明らかになりました。この大会には世界160カ国から10代の若者3万人が参加しており、患者の多くは大会期間中に感染したものとみられています。

日本からも6000人の参加者がありましたが、国立感染症の8月25日の報告によりますと、罹患者はいない模様です。

髄膜炎菌感染症は細菌によっておこる病気で、髄膜炎をおこすだけでなく重症のショック症状を併発することが知られています。

西アフリカで毎年乾季に流行しますが、飛沫感染で拡大するため、集団生活や大規模集会の場で患者が発生することもあります。予防にはワクチン接種が有効で、日本でも今年からワクチンの発売が開始されました。

日本では患者数の少ない病気ですが、世界的な大規模集会を開催したり、それに参加する際には予防対策を心がけてください。

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No.109 アメリカ(カルフォルニア、ヨセミテ国立公園)

公衆衛生のカリフォルニア州省(CDPH)は、ヨセミテ国立公園に滞在中のペストの疑いのある人の報告しました。 確認されれば、最近の数週間でのペスト患者の2番目のヨセミテ国立公園に関連した患者になります。

ヨセミテのクレーンフラットとトゥオルミ川メドウズキャンプ場では野生のげっ歯動物が確認されています。人間への健康へのリスクが低いと考えられていますが、 ヨセミテへの訪問者のためにペストリスクと病気の伝染の可能性を通知しています。

公衆衛生のカリフォルニア州局は、ヨセミテ国立公園への訪問者のために、以下のアドバイスを通知しています。

・リス、シマリスや他の野生のげっ歯動物に餌をあげたり、病気や死んだげっ歯動物には触れないでください。
・げっ歯動物の巣穴の近くを歩いたり、キャンプを避けてください。
・ノミからの予防としてDEETを含む虫除けスプレーなどを使用し、長袖、長ズボンを着用し皮膚の露出を避けてください。

ペストはペスト菌による感染症で、ヨーロッパで大流行が繰り返され、皮膚が黒くなって亡くなるため、「黒死病」として恐れられてきました。現代では抗生物質のおかげで治療できる病気ですが、地域での流行がみられる国があり、毎年2,000人程度の患者が報告されています。

最も多いのが、ノミに咬まれた場所に関係したリンパ節に感染が起こり、腫れと痛みをきたす症状です。その後、高熱や皮膚に出血をともなう発疹がみられ、治療しないと高率で死亡します。肺への感染が起こると、発熱、咳、痰など肺炎の症状が出現します。人への感染力が強く、放置すると100%死亡します。
また、血液中にペスト菌がばらまかれ、ショックをきたし、死亡する状態が10%程度にみられます。

ヨセミテ公園は日本人にも人気なアメリカの国立公園です。ヨセミテ公園に行かれる方は、野生の動物に十分に注意してください。

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スリナム―ジカウイルス

2015年11月11日付けで公表されたWHOの情報によると、スリナムの国際保健規約(IHR)国家担当者から、11月2日にPAHO/WHO(汎米保健機構)に対してジカウイルス熱の国内感染患者2人の発生が報告されました。最初の検査はthe Academic Hospital Paramaribo(アカデミック・パラマリボ病院)で行われました。調査が続けられており、さらなる情報を待っているところです。

スリナムおよび中南米でジカウイルス熱が流行している地域へ渡航または滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないように対策をとってください。

 また、海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診し、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者に相談してください。
医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

詳細は以下、外務省 海外安全のリンクへどうぞ

http://www.forth.go.jp/topics/2015/11121355.html

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マレーシア―腸チフス

腸チフス感染の増加が、マレーシア半島の北東部のKelantanで報告されています。2015年10月31日には151例の腸チフスの症例が記録されています。これは2014年の同じ期間の35例の症例に匹敵します。

腸チフスは、サルモネラ菌(食中毒を起こす事で知られてます)の一種であるチフス菌が、水・食物などを介して、人体内に入り込み、発病する、経口感染症です。途上国では、日常的な病気の一つで、A型肝炎汚染地域=腸チフス汚染地域とも言えます。途上国を中心として、毎年約2,000万人の患者が発生し、約20~30万人が死亡しているとされる、要注意の病気です。

 ただ、早期の確定診断、適切な抗生物質での治療で治ります。チフス菌で汚染された生水、乳製品、生野菜、食物などを摂る事で、感染します。汚染されている可能性のある水・食物は摂らない様にしましょう。ワクチンによる予防効果は100%ではありませんが、汚染地域に行く前(1~2週間前)に、腸チフスワクチン(注射と飲むタイプの2種類があります)を接種することをお勧めします。

詳細は以下、外務省 海外安全のリンクへどうぞ

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name11.html

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南半球―季節性インフルエンザ

南半球の温帯地域では冬の季節性インフルエンザの流行がほぼ終了したようです(WHO-Influenza 2015-9/7)。チリでは9月にA型の患者数が増加していましたが、10月になり鎮静化しています。ニュージーランドではB型の流行が小規模ながら続いています。
北半球ではインドでA型(H1N1)の患者数が増加していますが、温帯地域での流行は現在のところみられていません。

詳細は以下、外務省 海外安全のリンクへどうぞ
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2014/04151146.html

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タンザニア―コレラ

2015年10月21日付で公表されたWHOの情報によると、タンザニアの健康保健省からWHOに国内の新たな流行の感染地域について報告されました。10月13日までに、13地域が感染の影響を受けています。感染地域は、Dar es Salaam(ダルエスサラーム), Morogoro(モロゴロ), Pwani(プワニ) 、Kigoma(キゴマ)、Kilimanjaro(キリマンジャロ)、Iringa(イリンガ)、 Dodoma(ドド マ)、Geita(ゲイタ)、Mara(マラ)、Singida(シンギダ)、Shinyaga(シニャンガ)、Mwanza(ムワンザ)とZanzibar(ザンジバル)自治政府です。10月19日までに、累計患者は4,835人となり、68人が死亡しています。ダルエスサラーム州が全報告患者(3,460人)の72%を占めています。ザンジバルでは患者140人が報告されています。

WHOは、現在、利用可能な情報に基づく判断として、コレラの感染が流行する如何なる国に対しても渡航や貿易の制限を勧めてはいません。

 飲料水が媒介する疾患であるコレラは、コレラ菌に汚染された水を飲み、食品を食べる人々に感染し、重い下痢と脱水の症状を起こします。治療をしなければ、特に若年者と高齢者では、コレラは瞬く間にショックや死につながることがあります。

タンザニアへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意してください。

http://www.forth.go.jp/topics/2015/10221040.html

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ブラジル及びコロンビア

2015年10月21日付けで公表されたWHOの情報によると、ブラジル及びコロンビアの国際保健規約(IHR)国家担当者からそれぞれに10月8日と16日に、PAHO/WHO(汎米保健機構)にジカウイルス感染症患者の発生が報告されました。

ブラジルの公衆衛生当局は、2015年5月に国内北東部でジカウイルスの国内感染を確認しています。10月8日の時点で、ジカウイルスの国内感染例が、Alagoas(アラゴアス)、 Bahia(バイーア)、Ceará(セアラー)、Maranhão(マラニョン)、Mato Grosso(マット・グロッソ)、Pará(パラー)、Paraná(パラナー)、Paraíba(パライバ)、Pernambuco(ペルナンブコ)、Piauí(ピアウイ)、Rio de Janeiro(リオ・デ・ジャネイロ)、Rio Grande do Norte(リオ・グランデ・ド・ノルテ)、Roraima(ロライマ)、São Paulo(サン・パウロ)の14州で確認されています。

 コロンビアでは10月16日の時点で、ボリーバル県(Cartagena (カルタヘナ)から13検体とTurbaco(トゥルバコ)から85検体)から集められた98検体のうち、9検体でジカウイルス感染症と検査確認されました。これらは、この国で確認された初めてのジカウイルス感染症患者です。

ジカ熱はジカウイルスによって引き起こされるウイルス性疾患で、蚊によって媒介されます。蚊に刺された後3〜12日程度で発症し、軽度の発熱、発疹(主に斑点状丘疹)、頭痛、関節痛、筋肉痛、無力症、および非化膿性結膜炎を呈します。4人に1人は症状を発現しないこともありますが、通常、感染した人の中では2〜7日間続く軽度の症状を伴います。多くの場合、その臨床症状はデング熱や蚊が媒介する病気に似ています。

ブラジルおよびコロンビアへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとるようにしてください。

http://www.forth.go.jp/topics/2015/10221346.html

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鳥インフルエンザ発生状況

  2015年10月19日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によると、中国の国家衛生・計画出産委員会(NHFPC)は10月14日に、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染者2人を新たに確定検査で確認したことをWHOに報告しました。

 2015年6月に、国際連合食糧農業機関(FAO)は、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスが保持されており、動物においては中国の複数の省でこのウイルスの検出が続いていることを報告しています。人における感染者のパターンが前年に見られる傾向を辿った場合、今後数ヶ月にわたって患者数が増える可能性があります。また、鳥インフルエンザA(H7N9)感染者は、今後も周辺地域で散発的に発生することが予想されます。もし、流行地域から国境を越えて旅行する者がいれば、旅行中又はその到着後に他の国で感染者が発見されるかもしれません。

 WHOは、鳥インフルエンザの発生が確認されている国への渡航者に対し、養鶏場への立ち入り、生きた家禽類をさばく市場での動物との接触、家禽を解体する場所への立ち入り、家禽や動物の排泄物で汚染されているとみられるあらゆる物品との接触を避けることを勧めています。渡航者は石鹸と水で手をよく洗い、食品の安全と衛生習慣の維持に努めてください。

中国に滞在される方は、今後も情報に注意していただくとともに、手洗いや咳エチケットをこころがけましょう。また、鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしてください。

http://www.forth.go.jp/topics/2015/10201038.html

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エボラ出血熱の発生状況

 2015年10月14日の世界保健機関(WHO)の情報によると、これまでのエボラ出血熱の総患者数は、28490人、死亡者数は11312人になりました。流行の勃発以降、10月11日までに、ギニア、リベリア、シエラレオネではエボラ出血熱患者(確定患者、可能性の高い患者、疑い患者を含む)が合計28,454人、死亡者が11,297人となりました(多くの患者の帰転は不明ですが、この総計には可能性の高い患者および疑い患者から報告された死亡者が含まれます)。

10月11日までの1週間に、エボラ出血熱確定患者の報告はありません。これで2週間続けて、確定患者がゼロとなります。確定患者の合計は男女で近いものとなっています。患者発生数を15歳未満の小児と比較したとき、15歳から44歳までの成人ではギニアとリベリアで約4倍、シエラレオネでは約3倍感染しやすい傾向があります。45歳以上の成人ではギニアで約5倍、リベリアとシエラレオネで約4倍となっています。

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ラオスーポリオ(急性灰白髄炎)

ポリオ(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスによって急性の麻痺が起こる病気です。ウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。2015年10月12日のWHOの情報によると、10月8日にラオスの国際保健規約(IHR)国家担当者はワクチン由来のポリオウイルス1型患者1人をWHOに報告しました。ラオスで、ワクチン由来のポリオウイルス1型(cVDPV1)の流行による患者1人が確認され、患者は8歳男児で、9月7日に麻痺を発症し9月11日に死亡しました。

このウイルスの遺伝子配列は10月6日にワクチン由来であることが確認され、2年以上もこの地域で流行していたことが示唆されています。この患児はボーリカムサイ県Bolikhan地方に住んでいました。この地域は、以前から予防接種率が低く、2009年から2014年における3回の経口ポリオワクチン接種率は40%から66%と報告され、2015年も現在までは44%でした。ラオスに常在した野生型ウイルスの最後の患者は1993年に報告されています。

 WHO海外旅行および健康情報では、ポリオ発生の影響を受けた地域に旅行するすべての者に対して十分にポリオの予防接種を受けることを勧めています。感染地域からの住民および4週間以上の滞在者は、その出発に先立つこと4週から12か月の間に、経口ポリオワクチンまたは不活化ポリオワクチンの追加接種を受けることが必要です。

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インドー大気汚染

デリーにおける大気汚染について

インドのデリーでは,例年,雨期が終わり気温の低下する10月頃から1月下旬頃まで,大気汚染が顕著となる傾向にあります。特に,毎年10月下旬から11月上旬(2015年は11月11日の予定)に行われるヒンドゥー教の祝祭であるディワリ(Diwali)前後に市内のいたる所で使用される大量の花火によって,大気汚染が助長されることが懸念されています。

 2014年にWHOが世界91か国の約1,600都市におけるPM2.5の年平均値を公表※したところ,デリーのPM2.5年平均値は153μg/m3と最も高く,WHOの基準(10μg/m3以下)およびインド政府の基準(40μg/m3以下)を大きく超えていました。

大気汚染対策として,汚染の激しい時には,一般的に以下の方法が考えられます。
・不要不急の外出を控える。
・外出時にマスクを着用する。(「N95」という規格を満たしたマスクは,PM2.5を95%以上遮断します)
・屋内では空気清浄機等を使用する。

詳細は以下、外務省 海外安全のリンクへどうぞ

http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp…

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中東—中東呼吸器症候群

2015年10月1日に公表された世界保健機関(WHO)の情報によると、ヨルダンの国際保健規約(IHR)国家担当者は9月21日から23日の間に、死亡者1人を含む新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染者4人をWHOに報告しました。
サウジアラビアでは9月も首都のリヤドなどでMERS患者が発生しています。最近1カ月間で患者数は126人にのぼっていますが、次第に減少傾向にあります。WHOは9月3日に緊急委員会を開催し、サウジアラビアの流行は公衆衛生上の緊急事態にあたらないとの声明を発表しました。なお、ヨルダンでも9月は首都アンマンなどで11人の患者が確認されています。

 サウジアラビアでは9月20〜10月13日に大巡礼(ハッジ)が行われており、世界中から多くの外国人がこの国を訪問しています。巡礼者がメッカ(マッカ)、メディーナ等の聖地を訪れるため、この時期に感染症が流行するリスクが高くなるとして、サウジアラビア保健省は同国への渡航者に対し感染症予防の注意を促しています。

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マレーシア及びシンガポール—煙害

9月中旬以降、インドネシア・スマトラ島などにおける野焼きや森林火災が発生源と見られる煙害(ヘイズ: Haze)により、マレーシア各地及びシンガポールにおいて大気汚染指数の悪化が報告されています。

マレーシアの状況はマレーシア当局より、9月25日にジョホール州において大気汚染指数が200を超え、9月27日にはクアラルンプール市やマラッカ州においても大気汚染指数が250前後に上ったとの発表がありました。マレーシアでは、大気汚染指数(API)が200を超えた場合には、マレーシア教育省より現地の学校施設に対し休校指示が通達され、これに準じて各地の日本人学校も休校措置を行うなど、在留邦人にも影響が及ぶことが予想されます。

 シンガポールの状況は、大気汚染指数(PSI)が9月23日午後より上昇しており、25日には今年の最高値を記録し、危険(Hazardous)とされる341(3時間平均値)となりました。これは、2013年6月に記録された観測史上最高値(401)に次ぐ数値です。

煙害(ヘイズ:Haze)とは、インドネシア・スマトラ島などにおける大規模な野焼きや森林火災により生じた煙が、南西季節風(モンスーン)により、マレー半島やシンガポールに流されることにより生じる煙害を指します。例年、乾季に当たる5月〜10月に観測されます。

ヘイズによる大気汚染への対策
ヘイズが原因で、咳やくしゃみ、喘息、気管支炎、結膜炎等の症状が出ることがあります。現地政府当局が発表する数値を参考に、大気汚染が深刻な場合には、次の諸点に注意してください。
・不要不急の外出は避ける。
・外出時にはマスクの使用を心がける。
・うがいを励行する。
・水分を多く取る。
・症状が深刻な場合には、最寄りの医療機関に相談する。

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イラク—コレラ

9月28日のWHOの情報によると、イラクの国際保健規約(IHR)国家担当者は9月15日に、コレラが少なくとも5つの行政地区で検査確認されていることをWHOに報告しました。

コレラはコレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。

 2015年9月23日時点で、バグダッドの中央公衆衛生研究所では、合計120本の糞便検体がコレラ菌01イナバ型に対して検査陽性となりました。検査確定患者が、これまでに少なくとも5つの行政地区[Baghdad(バグダッド) 、Babylon(バビロン)、Najaf(ナジャフ)、 Qadisiyyah(カーディーシーヤ)、Muthanna(ムサンナー)]から報告されています。予備調査では、現在の集団感染の原因は細菌に汚染された水源にあることが示されています。

WHOは現時点では、、コレラの感染が流行する如何なる国に対しても渡航や貿易の制限を勧めてはいません。

イラクへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策を行ってください。

・食事は加熱されたものを、冷めないうちに食べること。
・食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
・下痢になった場合、以下の作り方で作った水を十分にとり、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
・飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は生水から作られている可能性があるので食べないこと。

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インド―デング熱

2015年9月24日付けで公表された外務省の情報によると、インドでデング熱が流行しています。9月に入り、インド各地でデング熱感染者の報告数が急増しており、とくに、カルナタカ州、ケララ州、タミル・ナド州、アルナーチャル・プラデシュ州、アンドラ・プラデシュ州、マハーラーシュトラ州、デリー準州、バンジャブ州、テランガナ州、グジャラート州などで多く報告されています。

デング熱は、デングウイルスを持つ蚊に刺されることで感染するウイルス感染症で、熱帯・亜熱帯地方にみられます。発熱や関節痛、発疹などがみられます。

 インドへ渡航、滞在される予定の方は、今後の情報に注意していただくとともに、蚊に刺されないよう対策をとるようにしましょう。

海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診しましょう。また、帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者に相談してください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、近くの医療機関または検疫所に相談してください。

医療機関を受診する際には、医師に渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて必ず詳しく伝えてください。

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スペイン―チクングニア熱

2015年9月17日のWHOからの情報によると、8月3日にスペインの国際保健規約(IHR)国家担当者はバレンシア地方Gandia(ガンディア)市でチクングニア感染症患者が発生したことをWHOに報告しています。患者は60歳男性で、ヨーロッパ圏外への旅行歴はありませんでした。

チクングニア熱は蚊に刺されることで広がるウイルス性疾患です。「チクングニア」とは、アフリカの現地語で痛みによって「かがんで歩く」という言葉に由来します。最近、ヨーロッパやアメリカ大陸にも感染者が広がり、年々患者数が増加している感染症です。

 このウイルスは蚊によって媒介され、感染した人のおよそ20%が発熱、頭痛、筋肉痛などの症状を起こします。1%未満の低い割合ですが、重症の脳炎も起します。50歳以上の人が重症になりやすいとされています。有効なワクチン、治療法はなく、流行地域では蚊に刺されないことが重要です。

現在、ワクチンや予防薬はありません。虫除け対策が唯一の予防法です。肌が露出する服装で野外を行動することは避けましょう。

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ポルトガル―ウエストナイル熱

2015年9月17日に公表されたWHOの情報によると、ポルトガルでウエストナイル熱が発生しています。

ポルトガルの国際保健規約(IHR)国家担当者は2015年9月14日にウエストナイル・ウイルス(WNV)感染症患者を確認したことをWHOに報告しました。患者はAlmancil(アルマンシル、ローレ自治区)の町に住む71歳の男性で、最近の旅行歴はありませんでした。彼は、7月20日に神経症状のため入院しましたが、8月4日には完全に回復し、病院を退院しました。

 ポルトガルでは、以前にも3人のウエストナイル熱の可能性の高い患者(2004年に2人、2010年に1人)が報告されており、WNVの存在は以前から知られていましたが、欧州連合(EU)におけるWNVの症例定義を満たした確定患者は初めてのことです。

ウエストナイル熱は脳炎を起こすウイルス感染症です。このウイルスは蚊によって媒介され、感染した人のおよそ20%が発熱、頭痛、筋肉痛などの症状を起こします。1%未満の低い割合ですが、重症の脳炎も起します。50歳以上の人が重症になりやすいとされています。現在、有効なワクチン、治療法はなく、流行地域では蚊に刺されないことが重要です。

感染しても症状を示さないことが多く、2割くらいの人が発症します。2~6日の症状のない期間があった後、39℃以上の発熱、激しい頭痛、筋肉痛がおこります。半分くらいの人の胸、背中、腕などに発疹がでます。特に高齢者は重症化して、麻痺や痙攣をおこしたり意識を失ったりし、さらに死亡することがあります。

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タンザニア―コレラ

9月4日のWHOとAFRO(WHOアフリカ事務局)の情報によると、タンザニアの4地域でコレラが流行しているとの報告がありました。

タンザニアのDar es Salaam(ダルエスサラーム), Morogoro(モロゴロ), Pwani(プワニ) 、Iringa(イリンガ)の各州では、大規模なコレラの流行が続いており、815人が感染し、13人が死亡しました。

 2015年8月15日から9月3日にかけて、合計815人の患者と13人の死亡者がダルエスサラーム、モロゴロ、プワニ、イリンガから報告されています。9月3日現在、ダルエスサラームのKinondoni(キノンドーニ)行政地区では471人の患者が記録され、最悪の感染地区となっています。

コレラはコレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いことも多いですが、重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することもあります。飲料水が媒介する疾患であるコレラは、コレラ菌に汚染された水を飲み、食品を食べる人々に感染し、重い下痢と脱水の症状を起こします。治療をしなければ、特に若年者と高齢者では、コレラは瞬く間にショックや死につながることがあります。

タンザニアへ渡航、滞在される方は、今後の情報に十分に注意してください。

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中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況 

2015年9月2日に公表されたWHOの情報によると、サウジアラビアの国際保健規約 (IHR)国家担当者は8月24日から25日の間に、死亡者2人を含む新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染者15人をWHOに報告しました。これらの報告された患者のうち11人は、現在、リヤド市の病院で起きているMERS-CoVの集団発生と関係しています。

感染予防と制御の対策は、診療施設においてMERS-CoVが拡がる可能性を防ぐために極めて重要と考えられています。他の呼吸器感染症と同様に、MERS-CoVの初期症状は非特異的なため、通常、早い時期に患者をMERS-CoVと診断できるものではなく、医療従事者は、診断にかかわらず、すべての患者に対して常に一貫した標準感染予防対策を適用する必要があります。

 韓国保健福祉部によれば、9月1日現在、韓国におけるMERS感染例は累計186人(渡航先の中国で確認された韓国人1人を含む)、うち死亡者数は36人、また、退院者は141人となっています。7月5日以降、新規感染者は確認されておらず、現在感染者のうち1人が依然として陽性の状態です。また、当該事案に起因する隔離対象者は、同27日、最後の1人が解除となり0人となりました。当該事案とは関係のない中東からの入国者について、9月1日付け発表によると、疑い患者は0人です。

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スウェーデン―ダニ媒介性脳炎

スウェーデンの保健当局は、2015年のダニ媒介性脳炎(TBE)に関するデータを発表しました。9月7日までに140例の症例が報告されています。 このうち83例は、8月に報告されています。 過去10年間の8月中の症例の平均は56例と報告されています。
TBEの症例はメーラレン湖、ストックホルム、セーデルマンランドウプサラでバルト海に沿って、スウェーデンの東に確認されています。

 ダニ媒介脳炎は日本ではあまり知られていませんが、世界では決してまれな病気ではありません。 TBEはウイルスを保有するマダニに刺咬されることによって感染します。逆に言えば、ウイルスを保有したマダニがいない地域では感染がおきませんが、感染した山羊や羊等の未殺菌の乳を飲んで感染することもあるといわれています。

潜伏期間は、通常7~14日で、中央ヨーロッパ型脳炎では、発熱、筋肉痛などのインフルエンザ様症状が出現し、2~4日間続きます。そのうちの約3分の1は、髄膜脳炎に進展し、痙攣(けいれん)、眩暈(めまい)、知覚異常などがみられます。
ロシア春夏脳炎では、高度の頭痛、発熱、悪心などの後、髄膜脳炎に進展します。発症した場合の致死率は、中央ヨーロッパ型脳炎では1~2%、ロシア春夏脳炎は20%といわれており、回復しても数割の方で神経学的後遺症がみられます。日本国内では、1993年に北海道の酪農家の方の1名の患者発生報告があるのみです。この患者さんの発生があった地域では、マダニから原因となるウイルスが分離されています。
世界では、ダニ媒介脳炎の患者は、毎年、6,000人以上発生し、多い年には1万人前後発生しています。中央ヨーロッパおよび東ヨーロッパの多くの国々で流行しています。2001年には、オーストリアに滞在した日本人が滞在中に田舎で感染して死亡した症例が報告されています。

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マダガスカル―ペスト

2015年9月6日にマダガスカルの保健省はペストの集団発生をWHOに報告しました。

最初の患者はMoramanga(ムラマンガ)地区郊外の街で8月17日に発見され、8月19日に死亡しました。8月30日までに14人のペスト患者が確認され、そのうち10人の死亡が報告されています。患者は全員が肺炎(肺ペスト)を発症しています。8月27日以降、感染地区および近隣地区から新たな患者の報告はありません。

 ペストは、主に野生の齧歯類に感染するペスト菌(Yersinia pestis)が起こす細菌感染症です。ノミよって齧歯類に次々と広がります。ペスト菌をもったノミに人が咬まれると、通常、鼠径部の腫れ(リンパ節の腫脹)を特徴とする腺ペストとなります。細菌が肺に到達すると、患者は肺炎(肺ペスト)を発症し、細菌を含む飛沫が咳によって飛ばされて、人から人へ直接感染します。腺ペストは、早期に診断されれば抗生物質での治療で効果が、肺ペストは最も致死率の高い疾患の一つです。患者は感染後24時間で死に至る可能性があります。死亡率は治療を開始するまでの速さにかかってきますが、それが分かっていても死亡率は非常に高いです。

現在の流行は、マダガスカルで2014年11月をピークに2014年から2015年にかけて発生し335人を超える患者と、79人の死亡者が報告された別のペスト流行から続くものです。

WHOは、現在利用できる情報からは、いかなる渡航および貿易の制限も推奨はしていません。

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ウクライナーポリオ(急性灰髄炎)

9月1日にWHOから公表された情報によると、ウクライナでワクチン由来のポリオが発生しています。ポリオ(急性灰髄炎)は、ポリオウイルスによって急性の麻痺が起こる病気です。ウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。

ウクライナでは、2015年6月30日と7月7日を発症日とするワクチン由来のポリオウイルス1型(cVDPV1)の患者2人が確認されました。2人は、ルーマニア、ハンガリー、スロバキアおよびポーランドと国境を接するウクライナ南西部のZakarpatskayaoblast(ザカルパッチャ州オーブラスチ)からの確認です。ウクライナはワクチン接種率が不十分のため、ワクチン由来のポリオウイルスが発生する特有のリスクをもっています。ワクチン由来のポリオウイルスの伝播は極めて稀ですが、予防接種が不十分な集団では発生することがあり、ポリオウイルスの中ではよく報告される遺伝子株です。

 WHOの海外渡航および健康情報では、ポリオ発生の影響を受けた地域に旅行するすべての者に対してポリオの予防接種を受けることを勧めています。感染地域からの住民および4週間以上の滞在者は、その出発に先立つこと4週から12か月の間に、経口ポリオワクチンまたは不活化ポリオワクチンの追加接種を受けることをお勧めします。

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アメリカ(イリノイ州)−おたふく風邪(流行性耳下腺炎) 

東イリノイ州中部に位置する、シャンペーン・アーバナのイリノイ大学の学生でおたふく風邪(流行性耳下腺炎) が流行しています。最初の症例は2015年の春に確認され、8月26日の時点で、約100例の症例が報告されました。

おたふく風邪にかかると、高熱(38度以上)が出て、顔が丸く腫れます。首の痛みが強く出てきますが、その後、最大の特徴は耳下腺の腫れで耳の付け根から顎のあたりに出ます。

 さらに、腹痛や頭痛、倦怠感、腹痛や嘔吐、食欲不振等と言った症状も現れることがあります。

これらは、発症後に出てくる症状ですが、実はおたふく風邪で一番感染力が強力なのは、感染後の潜伏期間中です。おたふく風邪に感染した子供を看病しているうちに、親に感染する例も少なくありません。

大人がおたふく風邪にかかると男性なら、精巣炎や睾丸炎と言った生殖器に障害を受ける可能性が高くなり、男性不妊になる場合もあります。女性は卵巣炎になることもありますが、不妊症の心配はそれほどなく、その確率は7%程度です。しかし、その他の合併症として、骨髄炎、心筋炎、膵炎、肝炎、難聴、甲状腺炎、溶血性貧血などを発症することもあり、まずは初期症状の様子によく注意する必要があります。初期症状が出たら、即座に病院で診察を受けるようにしてください。

小さいころにおたふく風邪にかかっていなかったり、予防接種をしたことがないというのであれば、感染した場合には子供以上に重症化を防ぐという意味でも、予防接種の検討をお勧めします。

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No.104 マダガスカル—ポリオ

7月24日にWHOから、マダガスカルでポリオが発生しているとの報告がありました。マダガスカルでは、ワクチン由来のポリオウイルス1型(cVDPV1)の伝播によって、2015年4月22日から5月29日にかけて、新たに患者8人が麻痺を発症させたことが確認されています。これらの新たな患者は2014年9月24日に発症した患者から分離されたcVDPV1と遺伝子において関係しています。また、この発生は、2014年9月に最初に発見されたcVDPV1の伝播が続いており、地理的にも拡がっていることを示しています。

新たな患者のうち5人は国内南部のAndroy(アンドロィ)地域からです。一方、残る患者はマダガスカル中央部のMenabe(メナベ), Anosy (アノジー)、Boeni(ブエニ)からです。9月に発症した以前の患者は、国の北部に位置するSofia(ソフィア)地域での発生でした。

 ポリオは(急性灰白髄膜炎)は、ポリオウイルスによって急性の麻痺が起こる病気です。ウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。ワクチン由来のポリオウイルスの伝播は極めて稀ですが、免疫応答が不十分のいくつかの集団では発生することがあり、ポリオウイルスの中ではよく報告される遺伝子株です。

日本の定期の予防接種では、平成24年8月までは経口生ワクチンが使用されていましたが、平成24年9月以降は注射の不活化ポリオワクチンが使用されています。ポリオが発生している国に渡航する方は、追加の予防接種を検討してください。

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No.108 アメリカ大陸−コレラ

2015年8月12日、汎米保健機関(PAHO)がアメリカ大陸でのコレラに関する情報が発表されました。2015年の初めから第30週までに、アメリカ大陸3か国から20,388人の患者が記録されています。内訳は、ハイチで20,043人、ドミニカ共和国で344人、キューバで1人です。これまでのところ、2015年にメキシコからはコレラ患者は報告されていません。

キューバで最後に確認されたコレラ患者は、2015年1月にカナダの国際保健規約(IHR)担当者によって報告されており、この患者にはキューバへの渡航歴がありました。

ドミニカ共和国では、2010年11月の流行の始まりから2015年第28週までに、死亡者489人を含む、コレラ疑似患者32,764人が記録されています。

ハイチでは、コレラ流行の始まり(2010年10月)から2015年7月25日までに、コレラの患者が合計744,698人に達しており、そのうち426,884人(累積の入院率57%)が入院し、8,826人が死亡の報告があります。

2015年1月から7月25日(第30週)までに、20,043人のコレラ患者が発生し、15,921人が入院(入院率79%)、171人が死亡(致死率0.7%)しました。2015年に疫学週数毎に記録された患者数と死亡者数は、2014年の対応する週と比べて多くなっています。また、2015年のいくつかの週では、2012年に記録された同じ週の患者数と比べて多くなっています。

コレラはコレラ菌によって、下痢や嘔吐が生じる病気です。症状が軽いこともありますが、重い下痢が起こることもあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡することがあります。

コレラの流行地へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意してください。

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No.107 インド−日本脳炎

インドのメディアは日本脳炎(JE)と急性脳炎症候群(AES)のインド北部アッサム地方での発症を報告しています。

2015年には日本脳炎と急性脳炎症候群による感染者の死亡者は288人がインドで報告されています。

2014年には、急性脳炎症候群は1286例、日本脳炎は488例の症例は、アッサム州で記録されました。

最悪の日本脳炎の影響を受けた地区は、Dhemaji、GolaghatとSivasagarが含まれます。

名前は日本脳炎ですが、日本からフィリピン、インドあたりまで、東南アジアで流行している病気です。

日本脳炎はウイルスを保有する蚊に刺されても多くの人は症状は出ません。感染した人のうち、100人から1,000人に1人の割合で発病するといわれています。通常6〜16日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔気、嘔吐がみられます。次いで、意識障害、けいれん、異常行動、筋肉の硬直などが現れます。重症例のうち50%が死亡するといわれ、生存者の30〜50%に精神障害や運動障害などの後遺症が残るといわれています。

発病した場合は特別な治療法はなく、対症療法が行われます。虫よけスプレーや蚊取り線香などを利用し、肌を露出しない服装を心がけ、特に蚊の発生が多い水田地帯やブタなど動物を飼育している地域では、防虫対策を忘れないようにしましょう。

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No.106 アメリカ大陸—麻しん

2015年8月1日に公表された汎米保健機関PAHO/WHOのMeasles Weekly Bulletin 2015によりますと、アメリカ大陸各地で麻しんが流行しています。2015年初めから第30週までに、ブラジル(165人)、メキシコ(1人)、カナダ(195人)、アメリカ合衆国(186人)、チリ(9人)、ペルー(4人)が発生を報告しています。最近でも、ブラジルは第23週に、ペルーは第25週に、アメリカ合衆国は第28週に発生が報告されています。

麻しん(はしか)は、麻しんウイルスが、空気感染、飛沫感染、接触感染によって人から人にうつるウイルス感染症です。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいただけで(空気)感染することがあります。また、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。成人の方が重症化する傾向があり、肺炎や脳炎などの重い合併症を起こします。

 麻しんはワクチン接種で予防することができます。予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。現在、1歳と小学校入学前1年間の子どもに対して、計2回の定期予防接種が行われています。麻しんの流行がみられる地域へ海外渡航される前には、母子健康手帳などで、予防接種歴を確認し、麻しんに感染したことがない方で、麻しんのワクチン接種を受けたことがない又は1回しか受けていない方、もしくは接 種を受けたかどうかがわからない方は、流行地へ渡航する前に、早めに医師に相談することをお勧めします。

また、麻しんの流行地へ渡航される方は、現地の流行状況に注意してください。

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No.105 スペイン—チクングニア熱

 8月3日にスペインの国際保健規約(IHR)国家担当者がバレンシア地方Gandia(ガンディア)市でチクングニア感染症患者が発生したことを2015年8月10日にWHOに報告しました。スペインにおいて、チクングニア発生地域への旅行歴のない人にこの疾患の検査が陽性となったのは、これが初めてです。

患者は60歳の男性で、彼は7月7日にフランスで発症し、7月8日にフランスで病院を受診しました。スペインに帰国した後、患者は7月11日に入院し、7月16日に退院しました。7月23日に、患者の血液が採取され、7月31日に、ELISA法によって血清IgMが検出され、チクングニアが陽性であると確認されました。

 彼の潜伏期の可能性のある期間および症状を発症した期間(患者に感染が成立し、他人に伝播させる可能性のある期間)、彼はスペインのバレンシア地方および媒介蚊となるヒトスジシマカが棲息することが知られているフランスのLanguedoc-Roussillon(ラングドック・ルシヨン)地域に滞在していました。

チクングニア熱は蚊に刺されることで広がるウイルス性疾患です。「チクングニア」とは、アフリカの現地語で痛みによって「かがんで歩く」という言葉に由来します。最近、ヨーロッパやアメリカ大陸にも感染者が広がり、年々患者数が増加している感染症です。

潜伏期間は2〜12日(通常2〜4日)で、その後に、発熱、関節炎、発疹がみられます。関節の痛みは、手首、足首、指、膝、肘、肩などに現れます。結膜炎や神経系の症状もみられます。出血しやすくなることもあります。死に至ることは稀ですが、関節の痛みが月単位、年単位で続くことがあります。

症状によるデング熱との鑑別は大変困難で、デング熱よりも潜伏期間が短く、旅行中に発症する可能性があります。

ウイルスによる治療薬はなく、ワクチンや予防薬もありません。虫除け対策が唯一の予防法です。

かつては、アジア、アフリカの熱帯・亜熱帯が流行地域でしたが、最近は中南米の各地に流行地が広がり、今も拡大を続けています。チクングニア熱が流行している地域では、肌が露出する服装で野外を行動することは避けるようにしましょう。

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No.103 台湾—デング熱

台湾から新しいデング熱の症例が台湾で報告されて続けています。2015年7月28日から8月3日までの間に124例の症例が報告されました。そのうちの102例の症例は台南市で報告されています。

2015年5月以来、台南市では251例の症例が報告されています。

 デング熱は感染後3〜7日経過してから、発熱(38.0℃以上)、頭痛、目の奥の痛み、筋肉痛や関節痛といったインフルエンザ様の症状がでます。また、発熱して3〜4日後から胸やお腹に赤〜桃色の小さな発疹が出て、次第に手足や顔面に広がります。通常は発熱してから1週間ほどすると解熱し、回復します。しかし、この時期に一部の人は、歯茎からの出血や血便や血尿といった「出血症状」、さらには「ショック症状」をおこし、重症化することがあります(デング出血熱)。重症化した場合の致命率は、治療を受ける国の医療水準にもよりますが、1%前後とされています。

また、デング熱はインフルエンザと同様に流行地域と流行時期があります。旅行先でのデング熱の情報も見ておくことをお勧めします。

デング熱にはワクチンがないので、予防のためには蚊の対策が重要です。

デング熱を媒介するネッタイシマカなどは、郊外だけでなく都市やリゾートにも出没します。この蚊は昼間吸血する習性がありますが、とくに日の出後と日没前は注意が必要です。蚊に刺されないようにするためには、肌を露出しない服装(長袖・長ズボンを着用)をするとともに、虫よけスプレー(忌避剤)、蚊取り線香などを併用しましょう。

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No.101 サウジアラビアー中東呼吸器症候群

 2015年8月6日に公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、サウジアラビアの国立国際保健規約(IHR)担当者は7月28日から29日の間に、新たな中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染者2人をWHOに報告しました。

一人は、 67歳男性。リヤド市の住民で、6月11日に発症し、6月14日に入院しました。入院中の7月26日に悪化して肺炎になり、7月28日にMERS-CoVの検査結果が陽性と判明しました。現在、患者はICUに収容され、重篤な容態です。同じ病院に入院していた検査確定MERS-CoV患者との疫学的関連の可能性や、同じ医療従事者から治療を受けていた可能性について調査中です。

 もう一人は、44歳女性。アルカルジ市の住民で、7月16日に発症し、7月26日に入院しました。現在、この患者は安定した状態で、病棟の陰圧室で隔離されています。7月27日にMERS-CoVの検査結果が陽性と判明しました。

これらの患者に対して、家族と医療機関の接触者追跡が行われています。

WHOは、2012年9月以降、1384人の検査確定したMERS-CoV感染の患者報告と、少なくとも495人の関連する死亡報告しています。

MERSは他の呼吸器感染症と同様に、MERS-CoVの初 期症状は非特異的なため、通常、早い時期に患者をMERS-CoVと診断できるものではありません。したがって、医療従事者は、診断にかかわらず、すべて の患者に対して常に一貫した標準感染予防対策を適用する必要があります。急性呼吸器感染症の兆候を呈している患者の治療にあたる場合には、標準感染予防対策に 加えて、飛沫予防対策を行うことも必要です。

今後、MERS-CoVに関して解明が進むまでは、糖尿病、腎不全、慢性肺疾患、免疫不全のある人は、MERS‐CoV感染で重篤化するリスクが高いと考えられます。したがって、これらの人は、ウイルスの存在する可能性がある農場、市場あるいは家畜小屋のある地域を訪れる場合、動物に近づくこと、 特にラクダと濃厚接触することを避けなければなりません。動物に触れる前、触れた後には必ず手洗いを行い、病気の動物との接触を避けるという一般的な衛生習慣をしっかりと守るようにしましょう。

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