海外医療搬送コラム 海外から搬送した後の日本国内での搬送ルートの選定・時間調節について②

前回の医療搬送コラム 海外から搬送した後の日本国内での搬送ルートの選定・時間調節について① では、日本国内での搬送方法の種類とルートの選定方法についてご説明しました。

今回は実際の搬送でどのようにルート選定を行ったのかを実例でご紹介いたします。

 

 


患者様は韓国にて原因不明の脳炎になり、呼吸不全も併発していたため呼吸器をつけていました。

ご家族より、韓国から石川県にある病院までの搬送依頼でしたが、呼吸器をはじめとする医療機器が多数あり、また患者様の状態も重篤であったため、点滴など継続的な全身管理も搬送中に行わなければなりませんでした。

 

最短手段は、空路での韓国から石川県の小松空港までの搬送でしたが、小松空港に就航している航空機は大型機ではないため、重症患者の医療搬送としての搭乗受け入れはできず、他の経路を選択せざるを得ませんでした。

 

日本の場合は、国際線路線の積極的な就航地は東京や関西の空港となります。

当該患者様の場合、成田空港を選択することとなりました。

成田空港から石川県までの陸路の搬送方法としては新幹線か救急車となります。

 

前回のコラム「海外から搬送した後の日本国内での搬送ルートの選定・時間調節について①」でもお話させて頂きましたが、救急車は比較的、時間調節がしやすいですが、新幹線は時間帯が決まっており、夜間のスケジュールは本数が少ないこと、加えて日本到着時刻が夜間帯であり転院先の病院の受け入れ可能時間に間に合わないこともあり、救急車での搬送としました。

また、もう一つの大きな理由として、患者様は原因不明の脳炎であり、状態が急激に悪化する可能性もあったことです。

そのため、必要時には集中治療室など設備の整った病院に即時に搬送できるよう、小回りが利く救急車を選びました。

 

幸運なことに救急車での搬送の道中、急変することはなく、指定時間内に無事に目的地の病院まで搬送することができました。

 

次回(海外医療搬送コラム 海外から搬送した後の日本国内での搬送ルートの選定・時間調節について③)では、実際に国内搬送をした際、どのように搬送ルートを設定したのかについてご説明します。

 

 


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