海外医療搬送コラム 搬送手段、飛行機の選定について

当センターでは10年以上にわたり、200人以上の患者様を世界の各地から日本へ、また日本から海外へ医療搬送を行ってきました。迅速でかつ適切なルートの選定が求められる海外の医療搬送は実務経験が極めて重要です。
特に、搬送時間と費用を抑えられる民間機を使用しての医療搬送は、精通したノウハウがなければ不可能といっても過言ではありません。
今回はどのように医療搬送の飛行機を選定するのか紹介していきたいと思います。

手順

  • 患者の状態の把握:
    患者の病状の確認・酸素吸入の有無・ADL(日常生活動作)確認・身長と体重・ストレッチャーなどの医療搬送器具を使用するかなど
  • 民間航空機またはチャーター機を使用するかの選択:
    患者の病状や入院先の場所、搬送費用によって選択・決定
  • 医療搬送が可能な空港を確認:
    ストレッチャー搬送の場合、昇降機使用可能の有無
  • 就航路線をピックアップ:
    直行便の有無、他国を経由しての搬送ルートは何パターンあるか確認
  • 出発・到着時刻の確認:
    到着後受け入れ先病院の搬入時間にあわせた到着時間を選ぶか、一時的に受け入れ病院を探すか
  • エアラインの確認:
    エアラインによっては医療搬送に消極的なところもある
  • 航空機の機体・機材の確認:
    ストレッチャー搬送の患者の受け入れは可能なのか?ビジネスクラスの座席はフルフラット搭載のものか?フルリクライニング車椅子は入るのか?酸素ボンベ必要時は手配可能かどうかの確認
    ※座席の構成や設備・サービスに限界がある為LCC便(格安航空)は医療搬送不可能
  • 乗り換えが必要な場合:
    次のフライトまでの待ち時間はどこで待機できるのか?必要時、エアポートクリニックや航空会社ラウンジ等の確認・手配

これらは、数あるピースの中から必要または適しているものを集め、正確につなぎあわせるような作業です。また、患者様の状態や飛行機の運行状況は常に変化しているため、当初の計画をそのまま実行できるとは限りません。当センターの海外の医療搬送に関する経験から培った知識で、想定外の事態に対しても柔軟で適切に対応することが可能です。





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