[オーストラリア] ビクトリア州モーニントン半島 人喰いバクテリア 猛威を振るう 感染者159人 3年前の約3倍

南東部ビクトリア州で今年に入り、手足などの部位に感染しやすく、感染した部位を壊死させる「人食いバクテリア」と呼ばれる「ブルーリ潰瘍」が猛威を振るっている。9月現時点での感染者は159人で、3年前の3倍以上となっており、特にビクトリア州モーニントン半島に集中している。人喰いバクテリア症は、結核やハンセン病などと同じ抗酸菌感染症で、皮膚が虫刺されのように赤く腫れ、次第に皮膚が膿んでただれ、細胞が壊死していく病気で、効果的な治療薬や予防薬はなく、重症化した場合は感染部位の移植等が必要なこともある。アフリカ中部や西アフリカなど熱帯特有の病気が3年前に同州最東南のギプスランドで流行し、47件の感染件数が見られたが、どのように感染が拡大したか、また感染経路も明らかになっていない。豪政府当局は、原因究明を急ぐとともに、適切な対応をしていきたいとしている。
(コメント:国立感染症研究所の情報によれば、「ブルーリ潰瘍」は、ウガンダのブルーリ地方で多数の患者が発生したことから、命名された抗酸菌による潰瘍などの皮膚病変の症状を示す感染症とされる。主としてアフリカ等の発展途上国に見られるものだが、オーストラリアとメキシコでも感染例が報告されている。感染経路は未だ不明とされるが、川辺、池、湿地帯の住民に感染者が多いとされる。日本でも、1980年以来、昨年末に至るまでに60人の感染者が確認されている。世界中では年間5,000人の感染者があるとされている。感染源が特定されておらず、確実な予防法はない。治療は抗生物質の内服が主だが、潰瘍が起きた場合は、皮膚移植が必要な場合もあるとされる。オーストラリアではメルボルンが位置するビクトリア州で感染が広がっているとのことゆえ、関連情報に注意し、感染者が主として発生している地域には近づかないといった対応が望まれる。)

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