No.112 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況

2012年9月以降、中東呼吸器症候群(MERS)の感染者の発生が引き続き報告されています。世界保健機関(WHO)の8月26日付け発表によれば、これまでに累計で1,461人のMERSの確定感染者数が確認されており、このうち関連死亡者数は少なくとも514人であることが報告されています。

5月に韓国で初の輸入症例が確認されて以降、同国での感染の発生・拡大が注目されてきましたが、MERSは、元々は中東地域で発生した感染症で、感染例及び関連死亡例の多くは中東で発生しています。

 また、最近では、サウジアラビアにおける新規感染者の報告数が増加しています。ついては、韓国に渡航・滞在を予定されている方及び既に現地に滞在している方のみならず、中東地域に渡航・滞在される方におかれても、特に、ウイルスの保有宿主とされるラクダへの接触を避けるなど感染予防に努め、十分注意してください。

WHOによれば、中東地域では、2013年以降、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、オマーン、ヨルダン、イエメン、クウェート及びイランでMERS感染例が報告されています。また、WHOは、8月26日付けで、8月18日から21日までの間にサウジアラビアで新規感染者29人(うち死亡者6人)が確認されたことを発表しました。これらの感染例の多くは、リヤド市内の病院で確認されたものです。
中東地域外では、過去半年間にドイツ、韓国、中国、タイ及びフィリピンで、中東訪問歴のある人の発症例(輸入感染症例)が報告されています。

韓国では、5月20日に、バーレーンから帰国した韓国人男性に、同国初のMERSコロナウイルス感染が確認され、その後、同国国内で感染が拡大しました。

韓国保健福祉部によれば、8月27日現在、韓国におけるMERS感染例は累計186人(渡航先の中国で確認された韓国人1人を含む)、うち死亡者数は36人、また、退院者は140人となっています。

7月5日以降、新規感染者は確認されておらず、現在感染者のうち1人が依然として陽性の状態です。また、当該事案に起因する隔離対象者は、同27日、最後の1人が解除となり0人となりました。当該事案とは関係のない中東からの入国者について、8月27日付け発表によれば、疑い患者は0人です。

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